かわいそうな人 | 螺旋階段

かわいそうな人

「脚を開いた女の数でしか自分を確かめられない。
かわいそうな人」


(一色伸幸/おかざき真里「彼女が死んじゃった。」第1巻/集英社より)



自分と寝た女が使った歯ブラシを集めている男・ハジメに、
一夜を共にした女・ゆかりが言った台詞。
脚を開いた女の数だけではなく、
何かで自分を確かめなければならない人は、
きっとみんな可哀想な人だ。
だって、本当は自分は確かめる必要なんかなくて、
そこに生きているだけで、自分は自分、なのだから。
(2006.2.22.)


一色 伸幸, おかざき 真里
彼女が死んじゃった 1 (1)