誰にも渡さない
殺してやる
フィリシアもヨウも…!
誰にも渡さない
私が
殺してやるから――!!
樹なつみ「OZ完全収録版」第1巻/白泉社より)
*
天才家系エプスタイン家で唯一凡人の長女、ヴィアンカが、
次女のフィリシアとOZを目指していたムトーと、
アクシデントで短い時間を共にして、命を救われ、
あるがままの自分を受け入れて貰い、彼を愛するようになるが、
しかしムトーは再びフィリシアと共に旅する為、
ヴィアンカの元を去ってしまう。
彼を引き止めようと銃口を向けながら撃てなかったヴィアンカの、
壮絶なモノローグ。
愛する人間が他人のものになるくらいなら、
いっそのこと殺してやる、と思い詰める。
でも、実際にはヴィアンカはムトーを殺すことなんて、
出来ない、のだけれど。
(2005.6.26.一部改稿)
※「ヨウ」はぎょうにんべんに羊、と書きますが、
ブラウザだと上手く表示出来ないようなのでカタカナにしました。
- 著者: 樹 なつみ
- タイトル: OZ 2 完全収録版 (2)