誰にも渡さない | 螺旋階段

誰にも渡さない

殺してやる

フィリシアもヨウも…!

誰にも渡さない

私が

殺してやるから――!!

樹なつみ「OZ完全収録版」第1巻/白泉社より)



天才家系エプスタイン家で唯一凡人の長女、ヴィアンカが、

次女のフィリシアとOZを目指していたムトーと、

アクシデントで短い時間を共にして、命を救われ、

あるがままの自分を受け入れて貰い、彼を愛するようになるが、

しかしムトーは再びフィリシアと共に旅する為、

ヴィアンカの元を去ってしまう。

彼を引き止めようと銃口を向けながら撃てなかったヴィアンカの、

壮絶なモノローグ。

愛する人間が他人のものになるくらいなら、

いっそのこと殺してやる、と思い詰める。

でも、実際にはヴィアンカはムトーを殺すことなんて、

出来ない、のだけれど。

(2005.6.26.一部改稿)


※「ヨウ」はぎょうにんべんに羊、と書きますが、

 ブラウザだと上手く表示出来ないようなのでカタカナにしました。




著者: 樹 なつみ
タイトル: OZ 2 完全収録版 (2)