見捨てられないために | 螺旋階段

見捨てられないために

また、場合によると、
見捨てられる不安が強く、
いつ自分が見捨てられるかわからないという被害感、
マーラーの言うラプロシュマンの段階で体験されるような
分離不安が強烈で相手から見捨てられないために、
自分から相手を見捨てて飛び出していくというような
行動をとることもある。

(小此木啓吾「境界パーソナリティと現代の人間像」iamgo1990年10月号/青土社より)

 

 

これは境界パーソナリティー障害の人に特有な、

行動パターンを説明している一説。

私は常々自分が境界パーソナリティー障害ではなくても、

境界パーソナリティーの持ち主であることは自覚していたけれど、

このパターンは面白い程よく私の行動パターンに当てはまる。

男と付き合うと、ほどほどに幸福になった辺りで、

別れてしまったらどうしよう、

捨てられてしまったらどうしよう、

という強烈な不安に襲われて、

相手に捨てられるのは嫌だから、怖いから、

自分から別れてしまう。

当然相手は「?」だし、周囲にも怒られる。

本当は、そんな不安に、意味など、無い、し、

そんな意味の無い不安を乗り越えても、

愛し抜く、強さが、欲しい。

(2005.6.26.一部改稿)